Upsala Nya Tidning ”Flying Seeds” in Sweden Yoko Tamura 田村陽子
Upsala Nya Tidning ”Flying Seeds” in Sweden Yoko Tamura 田村陽子
Upsala Nya Tidning ”Flying Seeds” in Sweden Yoko Tamura 田村陽子
Harukayama Art Fort 2011
Harukayama Art Fort 2017-Final Cut-
記憶する足形 自画像
Yoko Tamura Exhibition in 2006-Remember Soleprint-
Hokkaido Stereographic expression Exihibition in 2008-Remember 64 People Soleprint-
Yoko Tamura Exihibition in 2009-74 persons'foot-shapes that evoke memories-
The 3rd Sapporo 500m Gallery Award-Yoko Tamura-foot shapes that evoke memories-
HOPE REPORT-記憶する足形 foot-shapes that evoke memories in 2015 at Korea
CASE GALLERY 90名の記憶する足形
”Flying Seeds” @スウェーデン ウプサラ植物園 のご報告
スウェーデンでの制作を終えて日本に帰国しました。
”Flying Seeds” は9月11日まで開催されます。
- 場所:Botanical Garden of Uppsala University(ウプサラ大学 ウプサラ植物園 トゥーンベルク地区)
- 日程:5月24日~9月11日
- タイトル:Flying Seeds https://www.kalendarium.uu.se/Evenemang/?eventId=57930
滞在して製作期間中に、メディアの取材を受けました。
- 現地のラジオ局「Sveriges Radio」からの取材
- Scan Magazineへの掲載
- 地元新聞紙 Upsala Nya Tidning への掲載
5月23日に開催されたアーティストトークでもお話をさせて頂きました。
その文面を今回は書きます。
今回展示の作品につながる、ハルカヤマ藝術要塞(概要は下部に)の事と、記憶する足形の作品(概要は下部に)の事を話しました。
アーティストトークについて
(今回この展示会に招待していただきとてもうれしいです。皆様ありがとうございます。)
今回、この作品を制作するに至った経緯ですが、私は、江戸時代に1年余り来日したMr. Carl Peter Thunbergからヒントを頂きました。ツンベリーさんが日本名のまま学名として名付けた南天、山茶花、柿をこちらに持参しようと計画をしました。
しかし、生のままでは持ってこれないと思い、紙を作る要領でシート状にして札幌からウプサラ迄持ってきたいと考えました。
その話をする前に、それ以前の私の活動を紹介したいと思います。
ハルカヤマ藝術要塞と言う野外展が北海道小樽市で2011年から隔年で開催されました。
野外展の副題は「ヤマを遊ぶ、アートで遊ぶ」です。
ハンモックを作って吊ろうと思い、下見に行ったら海が見える平らなところにちょうどいい木が二本あり、ハンモックを作る事にしました。
自分で染めた赤い糸を使いました。
縦糸だけを交差させながら手で編む「スプラング」と言う技法で製作しました。ハンモックに乗りながら海を見てのんびりしてほしいと思い、「海をみながら」というタイトルにしました。
2011年は次回があるかまだ決まっていませんでした。
しかし、2年後の2013年 第2回目に第5回迄開催することが決定し、私は第5回迄同じ場所にハンモックを毎回作って吊ろうと思いました。
2回目は白い糸で編んだハンモックにしました。
2015年に開催された第3回目も同じ白ですが、見た目はプラスティックのような形状記憶の化学繊維を使い、これなら雨に濡れても平気だと思い作りました。
が、繊維がつるつるして、上の方に体を載せたくても下がってきてしまい、ハンモックとしては失敗しました。
2017年第4回目はきれいな水色に染めて、かぎ針で編んで準備を進めていました。
しかし、第4回目が最終回になってしまい、規模を縮小したため、私がハンモックを吊りたかった所は使えなくなりハンモックはあきらめました。
結果、2017年に開催された野外美術展「ハルカヤマ藝術要塞2017 ファイナル・カット」第4回目はハルカヤマに生えている植物を採取して、紙(不織布)を制作しました。
タイトルは「ハルカヤマからの贈り物」 素材はハルカヤマの草・葉・花・木の皮・蔓です。
今回の作品は、この第4回目の方法で製作しました。
左から山茶花・柿・南天
初期段階ではA3の予定でしたが、大きな方が迫力がある為、A2のサイズにチャレンジし、成功しました。
日本からミキサーなどの必要道具一式を持ち込み、制作日数は8日間と限られた中、での制作となりました。
今回はスウェーデン、ウプサラの地で採取した植物も同じようにして制作しました。
私のライフワークの話
もう一つ、私のライフワークの話をさせてください。
私は2000年12月から年齢、男女を問わず、色んな職種の方の、沢山の方の「とても大事な足」を編んでいます。
植物が生える大地、日本の大地で歩き、スウェーデンの大地に足を踏み出した私の足。
今回は私の足を編みここ(ウプサラ大学 ウプサラ植物園 トゥーンベルク地区)に展示します。
この足形は雨でぬれてもいいようにレジンで固めています。
いろいろな方にモデルになって頂き、編み始めた時は100人を目指していました。
100人を目指していたので発表することは考えていませんでしたが、45人目の方を編んでいる時に、美術館関係の方がもう少しで50名になるから一度発表したらいいのではないか、と仰って下さいました。
その瞬間にあるギャラリーが脳内に浮かんできて、門馬ギャラリーANNEXで2006年に「50名の記憶する足形」のタイトルで個展をしました。
その後公募展やグループ展などで何度か足形の作品を発表しています。
2008年 北海道立体表現展 ’08
2009年 JRタワーART BOX 「74名の記憶する足形」
2015年 500m美術館 「記憶する足形」
12のガラスケース4基で展示しました。
2015年 HOPE REPORT 韓国 朴壽根美術館 「記憶する足形」
2018年 東京「90名の記憶する足形」
現在92名の足形があります。
今回一緒に”Flying Seeds”に参加している阿地さんの足形もあります。2008年に67人目で編ませていただきました。(阿地さんが自分の右足を持ち上げて見せた)
以上です。どうもありがとうございました。