2025
26
Jul

exhibition, art, NEWS, foot

田村陽子、「記憶する足形」で綴る18の成長物語

田村陽子、「記憶する足形」で綴る18の成長物語

札幌から京都へ。

田村陽子、「記憶する足形」で綴る18の成長物語

札幌を拠点に活動するファイバーアーティスト・田村陽子(Yoko Tamura)が、今年も京都で開催される「第36回 集団AUF展」に出展いたします。

会場は、京都市京セラ美術館 南回廊2階。期間は2025年8月20日(水)〜8月25日(月)までとなっております。

DMの写真

今回田村が展示するのは、彼女の長年のライフワークであるシリーズ「記憶する足形」の中の一連の作品群である「岡本興大」の生後13日目から継続して編み続けてきた18回分の足型です。

赤ん坊のか細い足が、年を重ねてしっかりと地に足をつけていく過程、まるで静かに時が蓄積された一冊の成長記録となっています。

「記憶する」かたち

田村陽子は、単なる形の記録ではなく、「生きた時間そのもの」を編み込んだ存在感を制作しています。足型をファイバーアートとして表現することで、身体と記憶、そして時間の堆積を問いかけたいと作家は考えています。

今回は「岡本興大」という一人の存在に寄り添いながら、彼の成長と共に田村自身の技術や表現の変化も投影できる構成にしています。

“二人の成長が交錯する18の軌跡”という展示内容です。

ファイバーアートとしての挑戦

「足型」という親しみやすいモチーフを苧麻の繊維という素材で表現することで、モデルの存在を感じられるような奥行きが生まれます。糸に刻まれた一つひとつの足型には、成長の証、記憶の重なりを込めています。

また、田村がファイバーアーティストとして歩んできた道のりが、作品の細部にも見て取れます。糸の撚り方や編み方など、小さな変化が時の流れと共に積み重なります。

展示概要

  • 展示名:第36回 集団AUF展
  • 会期:2025年8月26日(火)〜8月31日(日)10:00〜18:00  ※最終日は16:00まで
  • 会場:京都市京セラ美術館 南回廊2階
  • 住所:京都市左京区岡崎円勝寺町124
  • お問い合わせ:グループ展事務局(吉田)0742-81-0482

この夏、歴史ある京都で、開催される記憶を紡ぎ出すファイバーアートの世界。 「手のひらに収まるほどの小さな足型」から「手からはみ出すまでの足型」の軌跡が、皆さんの心に少しでも余韻を残すことができましたら・・・。